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アートな図書館はタンスと古書で出来ていた [鳥取県]

鳥取に、とても珍しい図書館がありました。

古いタンスと古書を集めて、図書館に生まれ変わらせようというプロジェクトです。一級建築士の河田将吾一氏のウェブサイトで紹介されています。

その名も
「思い出があって捨てられない箪笥でつくった本棚に、思い出があって捨てられない本を集めた図書館」 引用:河田将吾一級建築士事務所

です。

建物のワンフロアーに、引き出しを抜いたタンスを横にした棚や、引き出しそのものを横にして開口部をこちらに向け、壁面に貼り付けたものなどを本棚にしています。

規則性が無い大小さまざまな棚になっており、その中にディスプレイ的に並べられた本は、普通の図書館の理路整然とした機能的な並びを拒否するような、アーティスティックな雰囲気に満ちています。

タンスは、もともとしっかりとした作りの質の良いタンスだったのだろうと思える質感です。渋みのある茶色に木のあたたかみを感じて、本棚として妙になじむのが素敵です。

本は分類が大変だったろうと思います。恐らく通常の図書分類法とは異なるやり方で並べられていて、でも単なる「古本」というよりは、大事な本だったのだろうと感じられるものが多い気がしました。

今はタンスを使う家は減っているかもしれませんが、こうした取り組みで自分が大切にしてきたタンスが生まれ変わるというのはとても嬉しいことでしょうね。

無駄に捨てない、というのが何よりの高ポイントです。

こちらの図書館は、現在は「すみおれ図書室」と呼ばれ、鳥取市の旧横田医院にあります。

カフェの開放日など
http://hospitale-tottori.org
に情報がありますので、お近くの方はぜひチェックしてみてください。

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